塗料・塗膜の試験

 塗料・塗膜の試験は、塗料が正常に生産され、塗料によって目的の塗膜が得られているかを知る上で重要です。また、塗料メーカーの発行するカタログ・試験成績表を理解することができ、ユーザーの要求する性能・性質を知り、塗料を正しく評価して適材適所に使用するためにも試験は重要です。

 塗料・塗膜の試験方法は、JISが改定され、JIS K 5600として一般試験方法が規定され、標準化されています。ここでは、JIS K 5600に則って、試験方法を解説します。

 なお、従来のJIS K 5400も試験方法として適用されているので、試験名と規格番号を参考までに並列します。

 塗料・塗膜の試験について分類すると、下記のようになります。

①塗料状態における形態を知る試験方法

②塗料の作業性を知るための試験方法

③塗料からの塗膜に移行する乾燥に関する試験方法

④塗膜の物理性能と科学性能に関する試験方法

⑤耐久性を知る試験方法

 

1.塗料の試験

 塗料の試験は、工場で生産された塗料が安定した塗料であり、使用するまでに間、一定の状態を保っており、それを塗装する場合に適性のある塗料であるかを確認することを目的としています。

 1-1 塗料の性状に関する試験

 1-2 塗料の作業性に関する試験

 

2.塗膜の試験

 塗装された塗料が乾燥し、塗膜を形成した場合、出来た塗膜が目的の性質、性能を発揮できるものであるかを調べるため、各種の塗膜に対する試験がなされます。

 2-1 塗膜の乾燥に関する試験

 2-2 塗膜の物理性能に関する試験

 2-3 塗膜の化学性能に関する試験

 2-4 塗膜の耐久性能に関する試験


▲このページのトップに戻る