4.色合わせの方法

(1)色の見方

 色を視感で比較する場合には、明度、色相、彩度の順に判定する。人の視感度は物体の明るい、暗いの差が最も分かりやすいので、明度の差を真っ先に調べる。次に色相(黄味、赤味、青味など)を調べ、最後に彩度(鮮明さ、濁りの有無)を調べて判定する。

 色の比較観察では、長く見つめていると色差が判断しにくくなるので、数秒間で判定しなくてはならない。判別能力の適性検査と訓練には、色彩弁別器を利用するとよい。ここでは、目視による判定において注意する点をまとめる。

 比色する2枚の板(標準板と試料板と呼ぶ)は同じ材質、同じ大きさ、同じ形のものが望ましい。板の材質が異なると、吸い込み具合が変わって、光沢、平坦性、仕上がり感が変わり、色も違って見える。大きさ、かたちについては、要求される制度により望ましい寸法が決められるが、大まかに40×40㎜以上あればよい。

 標準板と試料板は同一平面上に隣接するか、または多少離して並べ、原則として無彩色の開口マスクをその上に置いて観察する。マスクを使用しない場合は、背景が判定しようとする色の補色関係であると識別力が低下するので、背景の色としては中性色がよい。また、人の両目は片目ごとに明るさと色の識別力に差があるので、左右交互に置き換えながら見るとよい。

 

(2)淡彩色

 淡彩色の調色は、白が基調色になる。また、原色には着色力の大きいものと小さいものがあり、黒と青は特に大きく、少量加えても大きく色を変化させるので注意を要する。入れすぎて反対方向に色がずれると修正が困難になり、修正のために作成する色の塗料の量が著しく増えるので、このようなときは初めからやり直したほうがよい。これを避けるために、黒や青は、あらかじめ白を10%ほど加えた調色用原色を用意しておく。

 

(3)濃彩色

 濃彩色の調色は、見本色より濃い類似色を基調色として、それに白及びほかの原色を加えていく。この場合、所要量の多いと思われる原色から少ないものへ、濃い原色から淡い原色へ、着色力の小さい原色から大きい原色へ、という順序で加えていく。

 

(4)メタリック

 メタリック塗料は、半透明のエナメルにアルミニウム粉を混合したもので、塗膜下層のアルミニウム粉の浮き沈み、並び方などにより、エナメル層を通して金属独特に輝きを発する。

 したがって、アルミニウム粉の粗さ(細かいと黒っぽくなる)、原色の透明性(透明なほどメタリック感がある)に気を付け、できるだけ使う原色を少なくする。多く使うと色が濁る。

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