3.各種塗料の性質

 塗料は種類が多く、目的によって塗装工程も異なりますが、基本的には下塗り塗料、中塗り塗料、上塗り塗料で構成されています。

3-1 下塗り塗料

 下塗り塗料は表面に出ることはなく地味な存在ですが、その役割はとても大きいです。

 下塗り塗料は、下地(素地)との付着性を高めたり、防錆力を付与したり、下地の状態を上塗りのために改善したりなど重要な役目を担っています。

 下塗り塗料の種類は、下地の要求に応じた性能が必要で、それぞれの下地に合った下塗り塗料があります。

 したがって、下塗り塗料を十分に理解し、下地の種類によって適切なものを選択しなければなりません。

 

3-1-1 金属面用下塗り塗料

3-1-2 内外装用下塗り塗料

3-2木部用塗料

木部の塗装での下塗り塗料の目的は、木部への吸込み押さえや付着性を向上させることですが、特に、木部表面の目止めや、ヤニ押させなど、木部特有の性質に合わせることが重要です。

(a)ウッドシーラー

 ラッカークリヤ仕上げでの木部の吸込み止めに用いるが、軽度の目止め効果を持つものもあります。

(b)サンジングシーラー

 サンジングシーラーはクリヤラッカー仕上げの中塗り的役割を持ち、研磨性がよく、上塗りの仕上がり性を高める効果があります。

3-3金属面用塗料

 金属素地の種類では代表的な鉄をはじめ、亜鉛メッキ、アルミニウム、ステンレスなどがあります。

 これらへの塗装目的は、防食という保護を中心に塗装されます。

 代表的な塗料をいくつか解説しますが、これら塗料の中には金属面用のみならず、窯業系下地や木部系下地に使用できるものがあります。

 

1.油性系塗料

2.溶剤形塗料

3.反応硬化(熱硬化)形合成樹脂塗料

4.木部用塗料

5.内外装用塗料

6.特殊塗料

7.その他塗料

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