塗装の目的

塗装には被塗物を劣化から護る保護機能と、長期にわたり美しさを保つ美装機能があります。

さらに、低汚染(汚れにくく雨水で自己洗浄すること)・防カビ・超耐久性・遮熱など様々な機能を付与する役割があります。

塗装とは、塗料を被塗物の表面に塗り広げて、要求された目的を達成する塗膜を造ることです。

そのためには、最も適切な塗料を選び、誤りなく使用することが重要です。

木材や鉄を放置すれば、朽ちたり、さびたりして自然に帰ろうとしますが、塗装することにより、劣化や腐食から保護し、耐用年数を伸ばすことができます。

また、塗装によって得られる色彩は、単なる好みだけではなく、自然と人工を融和させ風致の美しさを守り、住環境を改善することができます。

また、色彩は危険の表示や、仕事の能率向上を図るなど、人の心理的な機能に結び付けて広く日常の生活に生かすこともできます。

塗装の目的は、被塗物の保護と美装、機能です。

この目的を達成するためには、下記の事項が常に守られることが重要です。


①塗装技能者の技術水準が高まり、正しい技能が的確に行使されること。

②塗料の正しい知識を持ち、優れた技能によって塗料が正確に塗装されること。

 

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建築塗装の大別

建築塗装では、塗装の全般を大別すると、一般塗装と特殊塗装、防食塗装に分けられます。

一般塗装は、日常行われている通常の塗装であり、特殊塗装は変わり塗り(装飾品の塗装等)などと呼ばれているように、塗装の方法に創作的・伝統的な要素を多分に含んだものです。

市販の塗料に特殊用途向けの塗料がありますが、この特殊塗料を用いて塗装しても特殊塗装にはなりません。

防食塗装は読んで字のごとくで、被塗物を腐食から保護する塗装で、一般的には鉄など金属を腐食から守る塗装のことをいいます。

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